皆さん、こんにちは。
筆者のキョン(@kyon2021f)です。
今回は花ちゃんおすすめの映画「ファンタスティック・プラネット」について紹介します。
本作は1973年に公開されたフランスとチェコスロヴァキアの合作アニメ映画です。
ジブリの宮崎駿さんも本作について言及するなど、アニメ好き(?)のなかでは知られた作品。
予告編の30秒ぐらいで気づくと思いますが、超不気味です。(笑)
花ちゃんおすすめの映画
花ちゃんも何度かインタビューでおすすめと語っています。
好きな映画はどんなタイプの映画でしょうか?
「感動して泣いたのは『レ・ミゼラブル』(12)ですね。でも、どんな作品を見ても感動するんですよ。例えば最近、フランスのアニメで『ファンタスティック・プラネット』(73)という映画を見たんですけど、どうしたらこんな映画が作れちゃうんだろう、と。これも1つの感動だと思うんです。あれは凄かった」
引用:映画ニュース 【映画美少女】杉咲花に聞く15の質問 Part2(2015年)
――本作でアニメ作品への出演は4作目となりますが、杉咲さんが個人的に好きなアニメを教えてください。
杉咲 『ファンタスティック・プラネット』という、フランスのルネ・ラルー監督の作品がすごく好きなんです。DVDも3回くらい買いました。
――それはコレクション用とかですか?
杉咲 人にオススメして渡していたら返ってこなくて(笑)。でも嬉しいんです。それくらいこの作品を好きになってくれたんだ、と自分のことのように思えるほど好きな作品なので。
引用:アニメージュ 杉咲花が『ぼくらのよあけ』で振り返る「声の仕事」の凄さと宇宙への憧れ(2022年)
余談ですが、映画ニュースの前文で
【映画美少女】ではU-18の注目すべき映画女優に限定したインタビューを配信。今回は、最近、映画やドラマ、CMと幅広く活躍する女優・杉咲花。天真爛漫な少女のおもかげを残しながらも、時に大女優の風格すら感じさせる彼女に、15の質問をぶつけた。
と記載がありまして、なんだか的確で嬉しい表現をしてくださっているなと。
こういう素敵な文章を書けるようになりたいなと。
作品情報
原題
LA PLANETE SAUVAGE/FANTASTIC PLANET
公開日
1973年12月6日(フランス)
1985年6月29日(日本)
監督
ルネ・ラルー
あらすじ・解説
仏のSF作家ステファン・ウルの長編小説を、マンガ家ローラン・トポールの絵でアニメ化した異色のファンタジー作品。未開の惑星イガムを舞台に人間型のオム族と、彼らを奴隷のように扱うドラーグ族の戦いと協調を描く。SF的イマジネーションの凄さと特異なアニメーション映像には目を見張るものがある。
引用:yahoo映画
不気味さ
ストーリー冒頭からすごく不気味。
作画、キャラ設定、音楽・・・どれをとっても不気味に仕上がっています。
約50年も前の作品なので古さは否めないものの、不気味。
ストーリー自体は「人間VSそれ以外の生物」ということで、大筋はシンプルな作品です。
そこに突拍子もなくドラーク人という青色の顔面の直立二足歩行の生物を登場させ、人間をもてあそぶ。
シンプルな大筋によくわからない設定を乗っけた感じ。
それゆえに全編にわたって漂う不気味さ・・・逆にここまで演出できるのはすごいです。
人間VS
これはSFではよくある設定かと思います。
有名なところでいくと、シュワちゃんのターミネーターも人間VSサイボーグです。
いつでも中心に描かれるのは人間です。
セカオワの「虹色の戦争」という曲の歌詞にもあるように、世界は人間中心に回っています。
人間を中心に置いたときに見える世界と、人間を見る側の世界とでは全然違いますよね。
本作ではドラーク人が人間を外から見て、完全に見下す立場にあります。
現実世界に置き換えると人間(ドラーク人)が見たときのアリ(人間)といった感じでしょうか。
人間たちがアリの命をぞんざいに扱っているとは思っていませんが、命の重みを考えたこともあまりないように感じます。
本作の冒頭はそのようなことを表しているように思いますし、ドラーク人から見た人間は所詮そのようなものということです。
ターミネーターで描かれた世界もそうだったように、当初は下に見ていた存在が知能をつけ上回るようになったときの恐怖。
支配される側だった者たちが支配する側になる・・・そんな構図を本作は示しているように感じます。
加えて、そういった元の関係性が反転するような危険性は常にあるものだと思うがゆえに、本作が約50年前に作られたものであるにも関わらず古さをそこまで感じないということにつながっているのではないか。
本作においては人間が知能を身につけ、ドラーク人を上回るまでの時間はとてつもなく早かった。
そういった存在が出てくることで、現実世界でも人間を脅かすことがあり得るのではないか、そう感じられる作品です。
まとめ
約50年前に制作された作品なのに内容に古さを感させない不思議な作品です。
作画、キャラ設定、音楽いずれをとっても不気味さが横たわるなかで何とも不安で不思議な気持ちにさせられます。
どういった感性で物事をとらえると、こういうアウトプットになるのか。
正直不思議なことばかりですが、その感性に魅了されるのも事実。
見た人の数だけ、感じるものもさまざまありそうですね。
花ちゃんおすすめの作品ですので、ぜひチェックしてみてください。
感想等はTwitter(@kyon2021f)またはコメントでお待ちしています!
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