【映画】メアリと魔女の花(2017年)

映画

皆さん、こんにちは。
筆者のキョン(@kyon2021f)です。

今回は花ちゃんが主人公の声をつとめた映画「メアリと魔女の花」について紹介します。

本作は「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」で監督をつとめた米林宏昌さんが、スタジオジブリを退社後に初めて作った作品。

「思い出のマーニー」で声を担当した花ちゃんにとっては米林監督と二度目の共演です。

公開当時はこうした背景からも話題になっていましたので、劇場に足を運んだ方も多いのでは。

筆者はテレビで見ましたが、アニメ作品は劇場で見た方が映像も綺麗ですし、音響も楽しめますよね。

以下、ネタバレ注意。

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作品情報

【公開日】
2017年7月8日

【原作】
メアリー・スチュアート「The Little Broomstick」

【監督】
米林宏昌

【出演者(声)】
杉咲花、神木隆之介、天海祐希、小日向文世、満島ひかり、佐藤二朗、大竹しのぶ

【あらすじ】
無邪気で不器用な少女メアリは、森で7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を見つける。この花は、魔女の国から盗み出された禁断の花だった。一夜限りの不思議な力を得たメアリは、魔法大学“エンドア”への入学を許されるが、あるうそをついたことから大事件に発展してしまい……。
引用:yahoo映画

それぞれが感じる主題

映画そのものは映像も綺麗だし、純粋に物語を楽しめる内容になっています。

ただし様々な要素が盛り込まれているため、この映画の主題って結局何なのか・・・。

ひとつは、人間界では「だめ」な感じだったメアリが魔女界では「優秀」とされること。

人はそれぞれ個性があるものですが(メアリの場合は髪の毛がくるくるなど)、見方や評価基準によって個性は何とでも捉えられます。

悲観するばかりではなく、個性を個性ととらえ、それを生かせる道が誰にでもある、そんな救いの主題があるのかも。

ひとつは、人間と動物のヒエラルキー。

物語の中で時代設定は語られないものの、人間が動物を対象に実験をしています。

前提として、動物よりも人間の立場が上になっており、人間が自然を破壊するという構図はジブリ作品の「風の谷のナウシカ」を感じさせるものがあります。

最終的には動物たちは解放されるものの、そうした危険な関係性は現代社会に向けたメッセージとも受け取れます。

ひとつは、「夜間飛行」という花の実を手に入れたことによるメアリの勇敢な行動力。

魔法という特殊な力を手に入れたことが大きかったものの、「何とかしないと」と決意した人は実は勇気をもって行動できるということ。

筆者が感じたことは上記のようなものでしたが、他にも見方や捉え方によってはいくつも主題となりうる要素が見つかる気がします。

鑑賞した人それぞれに感じてほしいということもあるのかもしれません。

一方で、アニメーションをしっかり見せることを軸に映画が組み立てられているようにも感じましたので、そういった意味ではひとつの主題をまんべんなく感じるということは難しいのかもしれませんね。

スタジオジブリ感

箒で空を飛ぶ、実が光る、食事をする、動物が走る・・・ジブリ作品で見たことがあるシーンがいくつも登場します。

公式にジブリ作品のオマージュもあると語られていますので、意図的なものではあると思いますが。(笑)

特にメアリが食事をするシーンやサンドイッチを食べるシーンは、これジブリじゃんってなりました。

そして、すごくおいしそう。

メアリがたくさん食べている姿は何となく花ちゃんと重なる部分がありました。

登場するキャラクターも個性にあふれ、怖さを持つマダム、不思議なことを話す博士、フレンドリーな少年など・・・こんなキャラクター、ジブリでも見たなという感じを抱かせます。

花ちゃんの声

「思い出のマーニー」以来の声での出演ですが、メアリのわんぱくな感じや素直なところをうまく演じています。

声って、まさにアニメーションに命を吹き込む作業だと思うのですが、本当に目の前にキャラクターがいるような錯覚におちいる。


息遣いや声量など、メアリが生きている姿に見入ってしまいました。

声の録音は5日間でやったそうですが、メアリというキャラクターが見ている情景や感じたことを花ちゃんが代弁している、そんな風に感じる。

芝居をするときとは違う難しさがあるとは思いますが、生き生きとしたメアリを感じられます。

ピーターを演じた神木隆之介さんとの息もぴったりでした。

主題歌 SEKAI NO OWARI「RAIN」

お世辞抜きで、すごく良い曲です。(笑)

映画CMなどでも流れていましたので、聞いたことのある方も多いはず。

ノスタルジックただようメロディが印象的ですが、歌詞も良いんですよね。

映画用に書き下ろされたということもあり、「魔法」「花」といったワードは映画の内容ともリンクしています。

筆者が一番響いたのはサビの歌詞。

虹が架かる空には 雨が降ってたんだ
虹はいずれ消えるけど雨は 草木を育てていくんだ
虹が架かる空には 雨が降ってたんだ
いつか虹が消えてもずっと 僕らは空を見上げる

天気は晴れが良いですよね。(子どものころならなおさら)

雨が降っていると気持ちが落ち込むのが普通だと思います。

でもそんな日でも素敵な虹を見ることができた、そしてその雨は草や木という生物にとっては恵みの雨。

ここには、人間:雨はうれしくない、自然:雨はうれしいという対比が描かれています。

そして、虹という見られる時間=魔法が使える時間ということを表しているように感じます。

一見すると、なんで雨の歌なんだろうと思うのですが、実はこういったメッセージがあるんですよね。

虹が見られた素敵な日が雨の日の記憶として残っていく・・・。

まさにメアリが魔法を使うことができた日と同じく特別な日が記憶として残る。

うーん、素敵なメロディと深い歌詞でやられますが、映画にもあっていて本当に素敵な曲だと思います。

まとめ

スタジオポノックの第一作目である本作。

ジブリカラーも随所に感じられるものになっています。

声が良いことで有名な花ちゃん。(笑)

主人公・メアリをとてもうまく表現していますので、ぜひ見てみてください。

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「メアリと魔女の花」はU-NEXTで見られます。



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