【ドラマ】化石の微笑み(2015年)

ドラマ

皆さん、こんにちは。
筆者のキョン(@kyon2021f)です。

今回は花ちゃん主演ドラマ「化石の微笑み」について紹介したいと思います。

本作は第13回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞作品を受賞した吉田光洋さんの作品をドラマ化したものになります。

花ちゃんは本作がドラマ初主演。

ただならぬプレッシャーもあったと思いますが、高校生の甘酸っぱい青春をリアル世代として演じています。

以下、ネタバレ注意。

スポンサーリンク

作品情報

放送日
2015年3月29日

脚本
吉田光洋

出演者
杉咲花、小関裕太、山田裕貴、草村礼子、堀内敬子、草笛光子

あらすじ
中村彩美(杉咲花)は学校から帰ると毎日、認知症の祖母・幸子(草笛光子)の世話をする、いまどき珍しいほど家族思いの高校生。幸子は最近、若い頃の記憶に立ち戻ってしまうことが多く、自宅を抜け出して徘徊することも増え、彩美は心を痛めていた。
一方、彩美の隣の席の同級生・宮原和哉(小関裕太)は幼い頃から“汚れること”を恐れ、その潔癖さが原因で小学校でイジメを受けた過去を持っていた。今ではたいがいのものに抵抗なく触ることができるが、依然、人と肌を接触させることだけはできず、ひそかに思いを寄せる彩美の手が少し触れただけでも過剰に反応してしまうのだった…。
ある日の放課後、和哉は神社の林で無心に穴を掘っている幸子に出会う。和哉のことを亡き夫・忠信と思いこんだ幸子に手を握られて狼狽するが、そのショックも最初だけだった。幸子と手を繋ぐことができたおかげで、和哉は人とのふれ合いを恐れる気持ちが薄れている自分を実感する。幸子を探しにやって来た彩美もまた、久しぶりに笑みを浮かべた祖母の顔を見てうれしく、また忠信として幸子に会ってほしいと和哉に頼む。
しかし、なぜ幸子は神社で穴を掘っていたのだろうか…。その行動が過去の出来事と関係があるようだと知った彩美と和哉は、幸子の妹・根岸京子(草村礼子)を訪ねる。京子によると、戦時中、金属類回収令から母の形見のペンダントを守るため、姉妹と忠信の3人で、神社の林にそれを埋めたことがあったという。幸子にとってペンダントは母の形見であり、忠信との大事な思い出の品でもあったのだ…。
京子から借り受けたペンダントを渡そうと、幸子と会う和哉。だが、幸子は和哉を亡夫と勘違いするどころか、見知らぬ人間として恐れてしまう。それ以来、和哉と彩美の仲は、微妙にすれ違っていき…!? そんな中、和哉の前に、かつて自分をいじめた小学校時代の同級生・深田健介(山田裕貴)が現れて…!?
引用:テレビ朝日「化石の微笑み」HP

化石の微笑み

化石の微笑みって・・・花ちゃん演じる彩美のおばあちゃんの笑顔のことなんですよね。

痴呆症のおばあちゃんが昔の自分になって笑うことをそう呼んでいる。

タイトル的にはキャッチーだし、そういうことかと納得できるのですが、おばあちゃんの笑顔を化石に例えるというのは賛否ありそう。

まあ「生きた化石」とかっていう言葉もあるのでね・・・。

そのおばあちゃんの世話を抱える彩美と親しくなる宮尾和哉くん。

宮尾くんは極度の潔癖症で人と触れ合うことができないという設定です。

青春をベースに、痴呆症・潔癖症とわりと重たい要素を組み合わせて物語は進みます。

なんとなく、そこから一歩を踏み出すストーリーなのだろうなというのは冒頭のふたりのぎこちないやりとりからも想像できました。

お互いに最初から気になる存在ではあって、でもどこか恥ずかしくて・・・青春。

花ちゃん

若さ溢れる表情、しぐさのひとつひとつが素敵です。

冒頭の美術の授業?と思われるシーンでの宮尾くんとの初会話の初々しさと、少し心に影がある感じがうまく表現されていると思います。

花ちゃんって根がすごく良い子だと思うので、明るく朗らかな役柄がはまると思いますが、影がある役もうまいなぁと感心。

ピュアで恋愛的な要素がある作品も意外とやっていないと思うので、本作はなかなか貴重かと思います。

家のこともしっかりやっていて、おばあちゃんとの向き合いも一生懸命な姿に心を打たれました。

ただ欲を言えば、最終的にそれぞれの壁を乗り越えて宮尾くんと結ばれるのですが、そのあとどうなったかをもうちょっと描いてほしかったなぁと。

おばあちゃんは自分を取り戻し(昔の自分としてではなく今の自分として彩美と接するようになった)、ふたりは恋人に・・・ということでハッピーエンドにはなっています。

たとえば付き合ったあとの学校でのシーンとかね。

勝手な希望です。

2022年現在、「化石の微笑み」のページがアーカイブになっていますので、以下紹介文を引用しておきます。

■2015年、ブレーク必至!! 気鋭の“演技派”杉咲花17歳が、ドラマ初主演!
このドラマの主人公である女子高校生を演じるのは、杉咲花(17)(1997年10月2日東京都生まれ)。CMでの豪快な食べっぷりがカワイイと話題を集めているほか、数々のドラマや映画で豊かな表現力を発揮、個性的なキャラクターを演じてきました。その清楚でキュートなルックスもさることながら、抜群の演技力で作品に高いインパクトを刻み込み、若干17歳にして“演技派”と評されています…!
また、“日経トレンディ”主催のネクストブレイク“2015年の顔”にも選ばれており、今、最も活躍が期待される新進女優のひとりです。
そんな杉咲花が今回、ドラマ初主演! 杉咲が演じるのは、認知症の祖母の世話をしながら高校に通う、家族思いのヒロイン・中村彩美。彼女が好きになったクラスメートは、実は人と手をつなぐのが苦手だった…!? 切ない恋や家族のあり方に悩む純粋な女子高生役を、細やかな演技で魅せていきます。
引用:テレビ朝日「化石の微笑み」HP

まとめ

1時間の単発ドラマなので、気軽に見ることができつつ、内容はしっかりしたものになっています。

認知症の身内を抱える悩み・不安みたいなものがリアルに感じられ、ここに新しい人との出会い・かかわりによって未来が開けていくような気持ちにさせてくれる作品です。

素直に気持ちを伝えたいような、でも恥ずかしいような・・・そんな青春も感じさせてくれる本作。

花ちゃんの初主演ドラマ作品なので、ぜひチェックしてください。

記事の感想等はTwitter(@kyon2021f)またはコメントでお待ちしています!

コメント

タイトルとURLをコピーしました