【映画】繕い裁つ人(2015年)

映画

皆さん、こんにちは。
筆者のキョン(@kyon2021f)です。

今回は花ちゃん出演映画「繕い裁つ人」について紹介したいと思います。

本作は原作が漫画の作品で、主演・中谷美紀さんで制作された映画です。

花ちゃんの出演シーンはそれほど多くはないですが、市江(中谷美紀)にお直ししてもらったワンピースがとても素敵なのと、映画に登場する風景が綺麗なので好きな作品です。

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作品情報

公開日
2015年1月31日

原作
池辺葵『繕い裁つ人』(講談社)


監督
三島有紀子


出演者
中谷美紀、三浦貴大、片桐はいり、黒木華、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀、余貴美子


あらすじ
神戸の街を見渡す坂を上ると、その店はあった。「南洋裁店」という小さな看板が掛けられた、古びた洋風の一軒家。店主の南市江が作る服は、いつも即日完売。すべて昔ながらの職人スタイルを貫く手作りの一点ものだ。
神戸のデパートに勤める藤井は、市江にブランド化の話を持ち掛けるが、まるで“頑固じじい”のような彼女は、全く興味を示さない。一代目である祖母が作った服の仕立て直しとサイズ直し、あとは先代のデザインを流用した新作を少しだけ、市江はそれで満足だった。南洋裁店の服は、世界で一着だけの一生もの──それが市江の繕い裁つ服が愛される、潔くも清い秘密だった。
だが、自分がデザインしたドレスを作りたいはずだという藤井の言葉に、市江の心に封印してきた何かが揺れ動く──。
引用:映画「繕い裁つ人」HP

独特な世界観

洋裁店を営む女性と洋服を愛する百貨店バイヤー。

立場は違えど洋服にそそぐ愛は共通。

中谷美紀さん演じる市江さんの寡黙で職人気質なキャラクターもあって、独特な世界観で物語は進みます。

一方、三浦さん演じる藤井は絵に描いたような誠実さを持っているキャラクター。

南洋裁店を何度も訪れては相手にされない日々を過ごす。

この南洋裁店が山の上にあるという設定なので、毎回そこを登って、好きじゃない団子を食べて。(笑)

客観的に見れば、市江の洋服をブランド化するためにここまでできるってすごい。

ブランド化するという想いは最終的には届かないものの、市江の行動を変える原動力にはなりました。

ただ、藤井が市江の服をすごく評価していることは伝わってくるのですが、藤井がなぜそこまでにも洋服を愛しているのかがちょっとわかりにくい。

そこがもっと伝わるような描写があればいいなと感じます。

藤井の妹(黒木華)が洋服を身にまとうことによって人生が変わったというエピソードには共感できるものの、物足りなさを感じるのも事実です。

ゆきちゃん

花ちゃん演じるのはゆきという女子高生です。

永野芽郁さん・小野花梨さんとお友だちという設定。

ゆきちゃんはお母さんの代から南洋裁店で世話になっている様子で、お母さんの水色のワンピースをゆきちゃん用に直してもらいます。

このワンピースがめちゃくちゃ綺麗な水色で、それを身にまとった花ちゃんがとても素敵です。

これを着ているシーンが予告のなかでも流れたり、本作の象徴的なシーンのひとつになっていますね。

夜会に侵入しようとする友だちを静止したり、近所のご家族とも談笑したりと、優等生で育ちが良い感じが存分に伝わってくる存在。

たくさんセリフがあるわけではないですが、物語のなかで欠かせないひとりの登場人物になっており、花ちゃんの存在感を感じる作品です。

ロケ地(神戸市)

本作はすべてのロケを兵庫県でおこなったそうです。

市江の南洋裁店になっているのは、兵庫県川西市にある旧平賀邸。

なんだか最初から洋裁店として存在していたかのような佇まいで、ロケハンの苦労が感じられますね。

その洋裁店に続く坂道や喫茶サンパウロは神戸市にある場所で撮影されています。

坂道や丘の上のシーンでは花ちゃんも撮影をしていましたので、実際に行ってみました。

洋裁店から下るシーンの場所。
市江と藤井が話すシーンに登場。花ちゃんも歩いていましたね。
かなり上なんです。(笑)

この日はあいにくの天気でしたが、実際の場所を踏みしめ。(笑)

花ちゃんもこの坂道を上り、坂道を下り、階段を下り・・・。

数年前とは言え、関西のこの地を踏んでくれたことに感謝です。

坂を上って南洋裁店へ。

その他、片桐はいりさん演じる牧さんが営む雑貨店、夜会の会場もそれぞれ神戸市内の各所で撮影されています。

映像に映し出されるどこもが、そのために存在しているかのような様子でとても素敵なのがこの映画のみどころでもあります。

まとめ

数々の作品の出演が決まり、花ちゃんが注目を集めた2015年に公開された映画。

おとなしい役柄で物語にそっと花を添えるような、でもそれでいて存在感はしっかりあるような不思議な感覚になります。

「ゆき」という人物がすっと花ちゃんの中に降りてきているようにも感じられる。

そして、ロケ地を紹介したように兵庫県各地で撮影された風景がとても素敵。

原作漫画は読んだことがないですが、市江の頑固な人柄や藤井の洋服への熱い想いなど、映像のなかでしっかり表現されています。

静かだけど本当は熱い・・・そんな雰囲気を感じてほしい作品ですね。

花ちゃんファンにも見てほしい一作。

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繕い裁つ人はU-NEXTで見られます。

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