【ドラマ】おちょやん(2020-2021年)第15週・第16週

ドラマ

皆さん、こんにちは。
筆者のキョン(@kyon2021f)です。

今回は花ちゃん主演ドラマ「おちょやん」第15週・第16週についてのレビューです。

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作品情報

2020年度後期 第103作 連続テレビ小説「おちょやん」

【放送日時】
2020年11月30日~2021年5月14日

【作】
八津弘幸

【主題歌】
秦基博「泣き笑いのエピソード」

【主な出演者】
杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥 ほか

【あらすじ】
明治の末、大阪の南河内の貧しい家に生まれたヒロイン、竹井千代は小学校にも満足に通わせてもらうことができず、9歳の時に、道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。そこで目にしたのが、華やかな芝居の世界。彼女は女優を志し、芝居の世界に飛び込んでいく。そして、京都の映画撮影所などを経て、大阪で新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加する。そこで、喜劇界のプリンス、天海天海(あまみ てんかい)と出会い、結婚。喜劇女優として少しずつ成長していく。千代は天海と二人三脚で理想の喜劇を目指して奮闘するが、戦争が始まり、道頓堀は空襲を受ける。戦後、劇団は「鶴亀新喜劇」として復活するが、結婚生活は破綻。彼女は芝居の世界から去ってしまう。しかし、ラジオドラマへの出演をきっかけに、女優として不死鳥のように復活する。そのラジオドラマで、12人の子供を抱える母親役を演じた。大家族をめぐる泣き笑いのドラマは大きな反響を呼び、10年にわたる人気番組となった。そして、彼女は「大阪のお母さん」として絶大な人気を獲得し、名実共に上方を代表する女優となっていく。
引用:NHK放送史「おちょやん」

第15週・第16週レビュー

幸せってなんだろう

一平と結婚し、献身的に夫を支える生活にふと疑問を感じる。

幸せってなんだろう・・・。

筆者もそんな風に考えることがあります。

平穏な日々を送り、特に不自由もなく暮らせる。

それが幸せだと思う人もいれば、そうでない人もいると思います。

ただ、不自由な幼少期を過ごしてきた千代にとっては、大好きなお芝居にかかわりながら夫を支え、充実した日々を送っていることは幸せだと言えるのではないでしょうか。

そしてその問いを千代に突き付けてきたのが、テルヲです。(三度目の登場?)

迫りくる自身の死を感じながら、最後は娘のためにできることを精いっぱいやりたい・・・そんな願いが感じられる15週でした。

傷害事件で収監されたテルヲに会いに来た千代との対話シーンはお二人とも圧巻の演技。

「おちょやん」後半は、視聴者をかなり泣かせにきています。

ただひとつ思うことは、幸せって願って手に入れられるものではないということ。

自分が置かれる環境を変えていけるのは自分次第、千代の生き方を見ていてそう強く感じます。

最後の千代が一平に対して言った「あんたと一緒になれてよかった」からの口づけ。

見ている方が恥ずかしくなりました。

1937年(昭和12年)

1937年には日中戦争の開戦、国際社会からの孤立と日本が置かれる状況も一変しました。

喜劇でも「大日本帝国万歳」といったセリフが登場するなど、一気に戦時色が色濃くなりましたね。

芝居の世界も愛国精神に働きかけるようなものが支持を得たようです。

街中では軍歌が流行するなど、現代では考えられないような雰囲気があったのだと思います。

歴史の結末を知っているがゆえに、なんとなく負の感情を抱きますが、当時は「日本は戦争に勝つ」と高揚する気持ちもあったんですよね。

演劇も含めた様々な表現が統制されるなか、小暮さんも高城さんと一緒にソ連に亡命。

小暮さんの再登場だと嬉しい気持ちもありましたが、今回は本当の意味での別れであり、千代も小暮さんももう二度と会うことができないことを悟っていたように思います。

ただ、悲しい気持ちばかりでなく、自分が実現しようとすることにむかって突き進む行動力が千代を前向きにしたところが胸に響きました。

松島寛治

新派の座長の息子ということで前田旺志郎さんが演じています。

その座長である父親と生き別れたことによって千代の家に住むことになるのですが、どこか陰のある感じ。

明るく良い表情をしているのですが、この陰の部分もうまく表現されています。

子どもらしくおっちょこちょいなところもあれば、大人を欺く嘘をついたり。

つらい経験を重ねたことで素直に生きるということができないことを強く感じました。

千代や一平との関わりを経て、最終的には家族になるのですが、三人で生い立ちを語るシーンは泣かせに来ています。(笑)

とくに一平の「笑いたくないときは笑わんかてええ」っていうのがジーンときました。

千代も一平も子どものころは寛治と同じような状況だったんですよね。

「ひとりで生きていく」と決めた二人も人との交流を通じて、「あったかさ」みたいなものを手に入れた。

これを寛治にもわかってほしい、そういった願いがよく伝わってくる良いシーンでした。

寛治の素行が悪そうだったので登場してから少々心配していましたが、本当は素直な良い子だと信じましょう。

まとめ

千代も30歳になり、徐々に母親のような穏やかな表情も出てきていますね。

年代ごとにわけて撮影しているわけではないので、そこを演じ分ける花ちゃんやっぱりすごい。

人生を振り返るシーンも、本当にその人生を歩んできたように思えました。

昭和12年から16年まで時は進み、日本が置かれる情勢も徐々に変化してきました。

そういった環境のなかでの芝居はどうなっていくのか。

なんとなく悲しいエピソードも出てくるのかなと想像しますが、次週からも楽しみです。

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もちろん「おちょやん」も見られます。

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