【ドラマ】おちょやん(2020-2021年)第17週・第18週

ドラマ

皆さん、こんにちは。
筆者のキョン(@kyon2021f)です。

今回は花ちゃん主演ドラマ「おちょやん」第17週・第18週についてのレビューです。

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作品情報

2020年度後期 第103作 連続テレビ小説「おちょやん」

【放送日時】
2020年11月30日~2021年5月14日

【作】
八津弘幸

【主題歌】
秦基博「泣き笑いのエピソード」

【主な出演者】
杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥 ほか

【あらすじ】
明治の末、大阪の南河内の貧しい家に生まれたヒロイン、竹井千代は小学校にも満足に通わせてもらうことができず、9歳の時に、道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。そこで目にしたのが、華やかな芝居の世界。彼女は女優を志し、芝居の世界に飛び込んでいく。そして、京都の映画撮影所などを経て、大阪で新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加する。そこで、喜劇界のプリンス、天海天海(あまみ てんかい)と出会い、結婚。喜劇女優として少しずつ成長していく。千代は天海と二人三脚で理想の喜劇を目指して奮闘するが、戦争が始まり、道頓堀は空襲を受ける。戦後、劇団は「鶴亀新喜劇」として復活するが、結婚生活は破綻。彼女は芝居の世界から去ってしまう。しかし、ラジオドラマへの出演をきっかけに、女優として不死鳥のように復活する。そのラジオドラマで、12人の子供を抱える母親役を演じた。大家族をめぐる泣き笑いのドラマは大きな反響を呼び、10年にわたる人気番組となった。そして、彼女は「大阪のお母さん」として絶大な人気を獲得し、名実共に上方を代表する女優となっていく。
引用:NHK放送史「おちょやん」

第17週・第18週レビュー

別れのとき

福助の出征、岡安の閉店と時代の流れにあわせて様々な別れがありました。

戦時下においては人との別れ、廃業など日常的にあったのだと思います。

戦争が始まった当初は景気がよくなったり、街に活気出たりと良いことも多かったはずですが、戦況が
悪化するにつれ暗い影を落とし始めたのが「おちょやん」のストーリー展開によっても伝わってきました。

中でも福助の出征シーンは悲しくて涙が止まりませんでした。

トランペットを愛して止まなかった福助が、敵性音楽として演奏を禁止されてきたなか戦地に赴かないといけなくなったのは本当に悲しい。

さらに学校教育も軍国主義になっているため、「お国のために戦地に赴くのは名誉なこと」と心得ている息子・一福から「玉砕」ハチマキが渡される。

戦争、国民はだれも悪くない。

戦争、そこには悲しみだけが残る。

空襲によって菊さんが亡くなり、福助も戦死してしまいました。

戦争って何を生み出したのだろうとあらためて考えるきっかけとなった2週でした。

昭和20年の空襲

昭和20年2月末以降で大阪は30回をこえる空襲を受けたようです。

その中でも3月にあった大阪大空襲では3000人を超える犠牲者を出し、東京に次ぐ被害状況でした。

空襲に備えるあまり寝不足になっていたことや連日続く不安感から、「おちょやん」登場人物たちにも疲弊感が漂っていました。

一方で、食料も十分にあるわけでなかったことから栄養も不足しており、本当に苦しい日々であったことが想像できます。

自由を奪われるだけでなく、毎日生活していくこともやっとの思いという状況は、現代ではなかなか考えられないことですよね。

そして、こうした背景からも「本当に日本は戦争に勝っているのか」という疑問も出てきます。

情報が統制されていたことにより、正確な情報は手に入らなかったと思いますが、一平のようにしっかりと情勢を見極められる人はきっと感づいていたのではないかと思います。

だからこそ、そうした苦しい日々に耐え、戦争が終わったらまた集まろうと少しだけですが前向きに考えられたのかなと思います。

満州

寛治が満州に慰問団の役者として旅立ちましたね。

戦況が悪化していることを悟っていた一平から止められましたが、寛治は自分の意志を貫いて旅立ちます。

満州では博打をし、楽しそうに過ごしていることが描かれていました。

日本軍・兵隊のために働くということでしたから、国内で普通に過ごしているよりは良い生活ができたのでしょうか。

空襲にさらされる日本を離れ、実際に戦闘をしている瞬間からは解放されていたと思われます。

本当の家族でもないのに、満州に行こうとする自分のことを心配してくれることが「当たり前ではない」と言った寛治。

千代や一平とのつながりを強く感じられる良いシーンでした。

あかん、セリフ忘れてしもた

戦況が悪化するなかで芝居の練習をすることもできず、セリフも忘れかけていることに絶望した千代でしたね。

悲しみの感情も画面から伝わってきましたが、やはり喪失感というかこの先どうなるのだろうという不安みたいなものがぐっと押し寄せてきました。

その後、終戦を迎え新しいスタートに向けて動き出した一座。

悲しみだけでは終わらずに前向きになれるのが「おちょやん」の魅力ですよね。

一福のトランペット演奏によって笑顔を取り戻したみつえとのシーン、また涙です。

義理の両親・夫を亡くしたみつえはこれから息子と二人で家族として生活をしていかなければならない。

楽ではない未来が想像されますが、しっかり前を向いて生きていくというメッセージが伝わってきました。

まとめ

ついに長きにわたって芝居にも影響を与えてきた戦争が終わりました。

悲しいこともたくさんありましたが、最後には笑って前向きになれる、そんな展開が多い2週でした。

次週からは天海天海家庭劇として、新しいスタートを迎えるようです。

戦争という苦難の時代を乗り越えた役者たちはどうなっていくのでしょうか・・・楽しみですね。

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もちろん「おちょやん」も見られます。

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