【ドラマ】おちょやん(2020-2021年)第19週・第20週

ドラマ

皆さん、こんにちは。
筆者のキョン(@kyon2021f)です。

今回は花ちゃん主演ドラマ「おちょやん」第19週・第20週についてのレビューです。

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作品情報

2020年度後期 第103作 連続テレビ小説「おちょやん」

【放送日時】
2020年11月30日~2021年5月14日

【作】
八津弘幸

【主題歌】
秦基博「泣き笑いのエピソード」

【主な出演者】
杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥 ほか

【あらすじ】
明治の末、大阪の南河内の貧しい家に生まれたヒロイン、竹井千代は小学校にも満足に通わせてもらうことができず、9歳の時に、道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。そこで目にしたのが、華やかな芝居の世界。彼女は女優を志し、芝居の世界に飛び込んでいく。そして、京都の映画撮影所などを経て、大阪で新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加する。そこで、喜劇界のプリンス、天海天海(あまみ てんかい)と出会い、結婚。喜劇女優として少しずつ成長していく。千代は天海と二人三脚で理想の喜劇を目指して奮闘するが、戦争が始まり、道頓堀は空襲を受ける。戦後、劇団は「鶴亀新喜劇」として復活するが、結婚生活は破綻。彼女は芝居の世界から去ってしまう。しかし、ラジオドラマへの出演をきっかけに、女優として不死鳥のように復活する。そのラジオドラマで、12人の子供を抱える母親役を演じた。大家族をめぐる泣き笑いのドラマは大きな反響を呼び、10年にわたる人気番組となった。そして、彼女は「大阪のお母さん」として絶大な人気を獲得し、名実共に上方を代表する女優となっていく。
引用:NHK放送史「おちょやん」

第19週・第20週レビュー

鶴亀新喜劇

天海天海家庭劇あらため、鶴亀新喜劇。

となったわけですが、要所要所で大山社長が登場してきます。

一平が言ったように、戦況が悪化し経営が苦しくなったときに家庭劇が切り捨てられたことも事実。

視聴者としても「そうだ!そうだ!」と賛同したくなる展開でした。

でも、道頓堀をあらためて盛り上げる、そして万太郎がいなくなった今、俺たちがやってやるという気概も感じました。

「おちょやん」最終章へ向けて動き出すと思うと嬉しさもあり、寂しさもあります。

千之助が引退することが決まり、本当の意味で座長としての一平もひとり立ちするときが来たように思います。

寛治の帰国

戦後3年がたち、ついに寛治が帰国しましたね。

当時は連絡を取る方法もないでしょうから、戦地でどうなったかわからないままになった人も大勢いたと思います。

そして、日本に残された人々は「いつか帰ってくる」そう願っていたはずです。

満州で女と博打に溺れていた寛治を千代・一平は温かく迎え入れ、とても良いシーンでした。

そして何よりも満州でヨシヲにあったということ、ねーやん(千代)があげたビー玉を寛治が持ち帰ったこと、千代という人物を中心にすべてが繋がっており、非常に胸に響く展開でした。

千代と別れてから行方がわからなかったヨシヲのことも知ることができ、千代は嬉しそうでしたね。

空を見上げ、「明日も晴れやな」と言って千代が涙を流す姿は、悲しさだけでなく澄み切った表情に見えました。

戦後の道頓堀

天海天海家庭劇は戦後に全国各地を巡業し、3年後に道頓堀に戻ってきました。

戦後3年がたった道頓堀は劇場も綺麗に再建されており、街にも活気があるように見えました。

実際はどうだったのでしょうか。

1946(昭和21)
5月、疎開先の高槻から道頓堀の楽器店跡に建てられた6畳と3畳二間のバラックに戻る。(中略)9月半ば、今井5代目、寛三の決断で、うどんとそば中心の店を開業することとし、通りに面した部分を店舗にし、寛三手作りのあんどんに「今井」の文字を書き込んで看板とし、「御蕎麦処 今井」と名付けて10月に開業した。
1947(昭和22)
11月、「角座」再建、開場。
1948(昭和23)
1月、空襲で焼失した「中座」が木村組の手で再建。以前より小粒になったが、櫓や破風の屋根が江戸以来の風格をにじませ、客席には桟敷も残し、花道、回り舞台、定式幕もそろっていた。片岡仁左衛門や中村富十郎が初舞台を踏み、藤山寛美が松竹新喜劇上演の拠点にしたのも、再建された「中座」だった。11月、曾我廼家喜劇を育てた曾我廼家五郎が亡くなり、そのあと、五郎劇団の主要メンバーと自然消滅状態にあった松竹家庭劇の主要メンバーが合流し、松竹の旗のもとに「松竹新喜劇」を結成。一か月後に「中座」で旗揚げ公演。
引用:今井と道頓堀の200年 芝居とジャズと、宵待柳HP

上記は道頓堀今井を中心とした道頓堀の戦後に関する記述です。

道頓堀今井は「おちょやん」の岡安のモデルになったともいわれており、戦後からうどんを提供するようになったんですね。

戦後3年をかけて芝居の舞台も整い、史実と同じように鶴亀新喜劇の旗揚げもなされたようです。

それにしても、戦中の厳しい場面を見てきただけに戦後復興のエネルギーってすごいですよね。

当時を生きた方々のたくましい姿が目に浮かびます。

千代と一平の離縁

第20週は衝撃の展開でした。

これは一平の人気がガタ落ちですね。(笑)

台本がかけなくて苦悩の日々をおくるなか、灯子と浮気をし、そして子どもができてしまった・・・。

千代が「男は苦しんだら酒か女に逃げる」と言っていましたが、まさにその通り。

離縁するにあたって、最初の出会いから二人のシーンが流れましたが切ない。

一平が抱きしめて「一緒にならへんか」のシーンとか大好きだったんですけどね。(笑)

千代はまたしても家族を失い、今回ばかりは前向きになれる展開はなかったです。

千代には一平が必要で、一平には千代が必要で・・・二人でひとつになって歩んできただけに本当に喪失感がすごい。

最終的には千代が姿を消す形になり、今後どうなっていくのか。

まとめ

この2週は怒涛の展開でした。

家庭劇の新しい船出、寛治の帰国、千代の離縁と物語が一気に動きましたね。

千代がいなくなった鶴亀新喜劇の行く末も気になりますし、気になることばかりです。(笑)

次週以降はどうなっていくのか、まだまだ目が離せませんが残すところもあとわずか。

寂しいような、最後は笑って終わりたいような気持ちにさせてくれる「おちょやん」最高です。

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もちろん「おちょやん」も見られます。

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