皆さん、こんにちは。
筆者のキョン(@kyon2021f)です。
今回は花ちゃんの主演ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」第2話についてレビューしたいと思います。
1話は原作漫画では主人公の三瓶の不思議な感じと、ミヤビの明るさが絶妙に表現されていました。
二人の関係性も見えてこないなか、ミヤビの医者復帰がクローズアップされましたね。
作品情報
【放送日時】
2024年4月~6月
【原作】
原作:子鹿ゆずる、漫画:大槻閑人『アンメット-ある脳外科医の日記-』
【脚本】
篠﨑絵里子
【出演者】
杉咲花、若葉竜也、岡山天音、生田絵梨花 他
【第2話あらすじ】
三瓶の助手として、記憶障害のミヤビが手術に参加したことは大きな波紋を呼び、ミヤビの主治医である大迫(井浦新)は「危険極まりない行為だ」と院長の藤堂(安井順平)に猛抗議。看護師長の津幡(吉瀬美智子)もそれに同調する。
ミヤビは、大迫の言葉を胸に、まずは焦らず後遺症のある自分にしかできないことを探そうと思い直す。そんななか、サッカー強豪校でエースとして活躍する高校生の鎌田亮介(島村龍乃介)が試合中に倒れ、救急に運ばれてくる。
検査の結果、右脳を損傷している亮介には身体の左側の感覚を全て失う“左半側無視”という後遺症が残っていると判明。左が見えないだけでなく、左側の情報を全て無視してしまう重い症状で、まっすぐ歩くこともままならない。それでも、チームの仲間と全国大会出場を目指す亮介は、落ち込むどころか、サッカー復帰を目指して懸命にリハビリに励む。
ミヤビはマンツーマンで亮介のリハビリに寄り添うが、やがて“つらい現実”を亮介に伝えなければならなくなる。一方、記憶障害の自分に主治医が務まるのか不安を覚えるミヤビに、三瓶は「僕がそばにいますから」と背中を押す。あくまで医者としてサポートするという三瓶のその言葉になぜか胸がザワつくミヤビ。日記で読んでも自分の感情の正体が分からないミヤビは首をかしげる。
引用:「アンメット ある脳外科医の日記」HP
左半側無視
強豪校でエースだった亮介。
倒れたその日も試合の最中。
病は突然襲ってきましたね。
いやー、脳の疾患って怖いです。
どうも他人事に思えず、いつか自分にも来るんじゃないかと。
そして今回扱われているのが「左半側無視」という症状。
昨日までできていたことができなくなる絶望。
本人を気遣う周囲の人の負担、向き合い・・・すべてが見ていて辛くなるような場面の連続でした。
本作のテーマでもある、障害を抱えながらどう前に進んでいくか。
亮介のサッカーを続けたいという気持ちに共感できただけに、本当に辛かった。
ミヤビはそこに向き合い、「俺は絶対あきらめない」と言う亮介にただ一言「わかった」とだけ言って練習に付き合っていました。
一方で三瓶は「日常生活は送れてもサッカーはできない」と。
厳しい現実を伝えることも医者の役割と言わんばかりの伝え方でしたね。
筆者は、ミヤビも三瓶もどちらも正しいと感じます。
相手のことを思って言っていることには違いなく、医者としての役割の認識によるものです。
ミヤビが向き合おうとしていることに、否定することなく付き合っていた三瓶の姿も印象的でした。
自分の症状を受け入れるには時間がかかる。
ましてや自分の症状を自覚することすら難しい。
そういったことも多々起きるのが脳の障害ですね。
亮介の姿を見て辛くなる気持ちも多かったですが、自分にも起こりえると認識を改めることができた気がします。
高架下サッカー
本作のなかでもかなり印象に残る場面になったんじゃないでしょうか。
まだ第2話なのに気が早いか
演出を担当されているYUKI SAITOさんのツイートによると、あの場面は2つのカメラを使って30分の長回しかつ、一発で撮影したそうです。
しかも、座長・杉咲花からの提案だったみたい。
通りで泥の感じとか、リアリティがすごかった。
インサイドキックで巧みにボールを蹴る花さんはさておき、亮介の練習に付き合うミヤビが美しかったです。
花さんがボールを蹴る練習もしたんだろうなということはさておき、今自分にできること、自分だからこそできる向き合い。
泥まみれになりながらそれを全身で表現していたと思います。
病気のことがわかるよという単純な言葉だけでなく、自分にも脳に障害があると打ち明けたうえでの寄り添い。
そこには寄り添いというメッセージの強さ以上に、前向きさを感じました。
だからこそ、一緒にがんばれるんじゃないかという二人の関係性は素敵なものでしたね。
大迫教授、綾野
なんか気になりますよね。
西島同窓会長が想定以上にダークなイメージだったことは別として、ね。
冒頭で大迫教授が三瓶に「君は昔から変わってないね」と言ったのもすごい勘ぐっちゃうね。
綾野の目線も怪しいよね。
西島麻衣も心配そうにミヤビを見ていたし。
おいおい、関東医大大丈夫かってぐらい謎がありすぎます。(笑)
そして、綾野と三瓶が知り合いであることも判明しましたし、綾野が言っていた「本当のこと」もかなり気になる。
なんなんだ、関東医大。
次回も展開がありそうなので今回はこの辺で。
津幡看護師長の動向も気になるけど。(笑)
目線怖いし、ね。
胸に「刺さった」シーン
はい、毎回恒例のコーナーです。
三瓶・ミヤビのやりとりばかりを選んでしまうので今回はそれ以外もいれたいと思いつつ。
まず1つ目は、ミヤビが亮介の主治医になることに躊躇する様子を見せたとき、三瓶が言った「僕がそばについていますから」のシーン。
そのあとのミヤビが三瓶を見つめる眼差しも添えて。
いやー、なかなかの破壊力。
別に、別に、主治医になることに不安があるから、それに対して言っているだけだからねっ。(笑)
それだけなのに、凄まじく心に迫ってくる感じ。
この気持ちはなんだろう状態。
なんとなくミヤビもそんな感じで、記憶のなかをめぐっている状態に見えました。
三瓶が何かを意図して発言したかは現時点ではわかりませんが、ミヤビのことを思って言っていることはたしか。
そして、翌日出会ったときのミヤビのかすかな動揺、コーヒーに入れるならホイップクリームのやりとりまで、一連で良いシーンでした。
2つ目は、三瓶がミヤビに「これ(グミ)食べますか?」と言ったシーン。
グミの登場回数。(笑)
幸せホルモン出てほしいですもんね。
たぶん同じやり取りが失われた記憶にもあるのでしょう。
そしてそのときもミヤビは笑ったんじゃないかな。
「笑いましたね」のあとの見つめ合い。
ミヤビがなんとなく思い出しそうな、なんとも言えない表情でした。
間違いなくグミが何らかのキーになっているはず。
三瓶がぐっと迫ってくる感じが良かったです。
今回も三瓶とミヤビのやりとりから選んでしましたが、次点はミヤビが障害を打ち明け、「私は医者でいたいと思ってる」と亮介に言ったシーン。
ここは上にも書いていますが、高架下でサッカーするところから一連良かったですよね。
まとめ
ミヤビが主治医として頑張る姿とそれを見守る三瓶の姿が印象的だった第2話。
最後に三瓶から「婚約者だった」とサプライズ発言。
ミヤビが記憶を失うきっかけになった事故とは。
まだまだ目が離せませんね。
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