【ドラマ】なぞの転校生(2014年)

ドラマ

皆さん、こんにちは。
筆者のキョン(@kyon2021f)です。

今回は花ちゃん出演ドラマ「なぞの転校生」について紹介したいと思います。

本作は2014年にテレビ東京系で放送されたドラマになります。

かつて放送されたドラマ版のリメイクにはなりますが、若手俳優3名を主演に据えているところから気合を感じる一作。

肝心の花ちゃんは王妃・アスカを演じています。

原作もありますが、1967年に発表された作品のため、時代設定などは現代版にアレンジされている感じですね。

以下、ネタバレ注意です。

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作品情報

放送期間
2014年1月~3月

原作
眉村卓『なぞの転校生』

脚本
岩井俊二

出演者
中村蒼、本郷奏多、桜井美南、ミッキー・カーチス、杉咲花 他

第1話あらすじ
高校2年の岩田広一(中村蒼)は、幼馴染で同級生の香川みどり(桜井美南)と不思議な流れ星を見る。 その夜、広一は隣に住む一人暮らしの江原正三(ミッキー・カーチス)から「部屋に見知らぬ誰かが何人もいる」など奇妙なことを言われ戸惑う。翌日体育倉庫で着替えをしたみどりは、盗撮していた大森健次郎(宮里駿)を発見し揉めていると、突然幽霊らしき物体が!担任の大谷先生(京野ことみ)は生徒たちと現場検証を始める。

引用:ドラマ「なぞの転校生」HP

前半(第1話~第6話)のレビュー

物語の世界観

オープニングから桜井美南さんが歌う主題歌とあいまって、独特の世界観を醸し出しています。

特に主演3人の個性が際立っていて、転校生を除いて華やかなのだけど普通の高校生って感じでなじみます。

転校生・山沢典夫(本郷奏多)は正直怖いです。(笑)

良い意味で人間味がなく、言動すべてが不自然。

野球でバット逆にしてかっ飛ばす奴、絶対やばい奴でしょ。

江原のおっさん(ミッキー・カーチス)も痴呆症を発症していると思われる言動を繰り返していますが、不気味な世界観をうまく表しています。

そこに真っ白な転校生・山沢典夫が登場。

もうやばいです。(笑)

「インストール」「モノリス」といったワードからもハイテクを感じさせ、転校生はアンドロイドな雰囲気を醸し出す。

前半というか第1話なんかは、普通の学園ものとして見ることができるようなライトな内容になっています。

ムー君こと広一(中村蒼)はみどり(桜井美南)に恋しているのかな?両想いなのかな?みたいな感じです。

まあ、それも徐々にではありますが、転校生を中心とした独特な世界に変わっていきます。

花ちゃんは第4話に少し登場、その後は第6話からしっかり登場します。

こっちの世界では広一の亡くなった妹、パラレルワールド(D-8世界)では王妃です。

後半(7話~12話)のレビュー

王妃

花ちゃん演じるアスカは後半から本格的に登場。

パラレルワールドでは王妃。

王妃にふさわしい言動の数々を繰り出していきますが、こっちの世界ではまったくなじみません。

でも、その振り切った演技を花ちゃんも本郷さんもしっかりやっているので見ていて気持ちいいです。(笑)

そもそも、なぞの転校生がさらになぞな転校生を連れてきたわけで、物語的にもかなりカオス。

逆に、広一やみどりがきわめて普通に見える対比はうまく伝わってきます。

真顔なアスカから「傘を差して」「昨日も典夫に身体を洗ってもらった」という発言の数々は衝撃です。

でも、広一やみどりと心を通わすなかでの笑顔など人間味を感じる場面も多く、花ちゃんの演技力もあいまって作品の魅力となっています。

特に広一やみどりと一緒にシャボン玉をするシーンは素敵。

前半は主演3人を中心とした展開が主だっていましたが、後半は完全に花ちゃんの見せ場。

広一と典夫のあいだで揺れ動くみどりの気持ちも、なんかピュアで惹かれます。

自分自身こんなピュアな青春ストーリーを歩んでこなかったので羨ましいというか、素敵だなって思います。

ヒューマノイド

一方で、典夫が人間ではなくヒューマノイドであることも徐々に明かされていきます。

高校生とは思えない知識量、ピアノまでも弾きこなす器用さ、屋上から落ちても死なない頑丈さ。

何をとっても「普通」ではなかったわけですが、真相はアスカの口から語られます。

アスカの姿を見て、みどりに好きだと言われて、それぞれ感情を表現しようとする姿が印象的でした。

表情なく、淡々と言葉を発するヒューマノイドは、本郷さんにしか演じられないと思えるぐらい見事。

新たなパラレルワールドとアスカをつなぐ存在として、旅立っていきましたがアスカは助かったのでしょうか。

きっと助かったと思いつつ、冒頭に登場した流れ星が再び登場して終幕です。

まとめ

原作を読まずにドラマを見たのですが、現代版にアレンジされていることもあり、設定も古くは感じませんでした。

本編をかなり楽しめたので、原作も読んでみたいと思っています。

眉村卓『なぞの転校生』
岩田広一が通う中学に山沢典夫という転校生が入ってきた。典夫はギリシャ彫刻を思わせる美男子であるのに加え、成績優秀でスポーツも万能だったが、なぞめいた雰囲気を持っていた。ある日とんでもない事件を起こした典夫の秘密とは? 1970年代のNHK少年ドラマシリーズシリーズとして映像化され人気を博した眉村卓がおくるSFジュブナイルの傑作。
引用:講談社BOOK倶楽部

若かりし頃の花ちゃんも、うまく感情表現を交えながらアスカを演じています。

難しいセリフも多くあったように感じますが、やっぱりすごいです。

出演者それぞれの演技も「素晴らしい」の一言に尽きますし、それが不思議な世界観の醸成につながっています。

出演者のファンじゃなくても楽しめる作品になっていますので、ぜひチェックしてみてください。

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後日、「なぞの転校生」を語ってみた記事を書きました。





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