皆さん、こんにちは。
筆者のキョン(@kyon2021f)です。
今回は花ちゃんの主演ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」第5話についてレビューしたいと思います。
ミヤビの脳の障害は何が原因なのか。
大迫教授・綾野は何を考えているのか。
三瓶の思いは。
作品情報
【放送日時】
2024年4月~6月
【原作】
原作:子鹿ゆずる、漫画:大槻閑人『アンメット-ある脳外科医の日記-』
【脚本】
篠﨑絵里子
【出演者】
杉咲花、若葉竜也、岡山天音、生田絵梨花 他
【第5話あらすじ】
寺の住職・成海(三宅弘城)が、読経中に意識を失い運び込まれてくる。検査の結果“もやもや病”が見つかり、治療後も脳梗塞や脳出血を引き起こす可能性をはらんでいることから、主治医のミヤビ(杉咲)は、今後、お勤めは一切やめるよう宣告。それは事実上の引退勧告で、成海はその言葉を静かに受け止めるが、弟子の碧聴(大友律)は不安を隠せない。
早速、成海の手術が行われることになり、三瓶(若葉竜也)はミヤビを術者に指名する。しかし、もやもや病の血管は細く、手術の難易度も高いため、今の自分にはまだ無理だと反論するミヤビ。「川内先生ならできます」という三瓶の口ぶりは、まるで手術の成功を確信したかのようだったが、ミヤビは、麻衣(生田絵梨花)から「三瓶先生のことは、あんまり信用しないほうがいい」と言われたことが胸の奥に引っ掛かっていた。
一方、全科で専門医レベルを目指す星前(千葉雄大)は、自分にも脳外科の手術をさせてほしいと三瓶に頼むが、あっさり断られる。星前は、自分の専門以外の知識がない医者を「専門バカ」と呼び、それによって困る患者を1人でも減らしたいと思っていたが、三瓶はその考えを真っ向から否定。すると星前は珍しく声を荒げ、相容れない2人の間には嫌な空気が漂う。しかし実は、星前の高い志の裏にはある理由が隠されていた。
引用:「アンメット ある脳外科医の日記」HP
全科専門医レベル
星前先生。
ここまでも軽妙なトークと明るさでチームを盛り上げてきましたよね。
特に居酒屋「たかみ」での飲み会時の印象が強いです。
そんな星前先生が目指すのが「全科専門医レベル」。
三瓶には一蹴されてしまいますが、そこには自身の経験にもとづく強い想いが。
ミヤビにその経験を打ち明けるシーンはかなり印象的でしたよね。
星前先生のママがたらい回しにされ、なかなか病気の原因を特定することができなかったという過去。
それが総合的に判断できていたら早期発見も可能だったというのはまさにその通り。
明るく冗談をよく言っている印象の星前先生の芯の部分を見たような気がして心打たれました。
また、ミヤビと話すシーンでは、星前先生を演じている千葉雄大さんが思わずセリフを噛んでしまっていましたが、熱のこもった演技もあり、そのまま採用されたという裏話も。
三瓶やミヤビとは患者さんとの向き合い方も含めて違うタイプかもしれませんが、ここでもまた医療に本気で向き合う姿を感じられました。
もやもや病
今回は住職さんが読経中に倒れ、もやもや病と診断されました。
もやもや病は筆者も聞いたことがありましたが、どのような症状なのかは知りませんでした。
名前に惑わされてはいけないと三瓶も警鐘。
「もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)」とはどのような病気ですか
もやもや病は脳の血管に生じる病気です。内頚動脈という太い脳血管の終末部が細くなり、脳の血液不足が起こりやすくなります。このため、一時的な手足の麻痺、言語障害を起こすことがしばしば見られます。血流不足を補うために拡張した脳内の血管、“もやもや血管”が脳底部や脳室周囲などに見られることが特徴です。
もやもや病で細くなる血管は“ウィリス動脈輪”という血管の環状交差点(ロータリーのようなもの)をつくっています。そのためウィリス動脈輪閉塞症とも呼ばれます。一方、脳細胞に血液を供給するため太い血管から枝分かれした細い血管が、太くなり不足した血液を補います。しかし、本来の太さ以上に拡張して多量の血液をおくるため切れやすく、脳出血を起こすこともあります。現在のところはっきりした原因は解明されていません。
引用:難病情報センターHP
過呼吸になりやすく、脳出血のリスクになるということから、住職の成海さんは読経をミヤビから禁じられました。
読経をするということはとても大切だと思えたゆえに、切なくもありましたが命優先ですね。
でもやっぱり今までできていたことができなくなる(やってはいけなくなる)というのはつらい。
回復すれば日常生活は送れるのに、自分の好きなことや仕事がままならなくなるというのは脳疾患ならではですね。
わたしは三瓶先生を信じる
ミヤビの日記の一文。
大迫教授の言葉や三瓶の言動をみるなかでのミヤビの迷い。
三瓶が成海さんの手術の執刀をミヤビにしてもらうと言ったことでさらなる混乱に。
ミヤビの心が揺れているのが伝わってきましたよね。
そのなかでもこの一文があったから三瓶を信じようと思ったはずですし、何より毎日作ってくるロールキャベツを何も言わずに食べてくれる三瓶の姿もありました。
直近の記憶をなくしてしまうミヤビにとって、何をどのレベルまで信用していいのかはわからないですよね。
でも、今目の前の人がどういう行動をしているのかということに重きを置いたとき、きっとこの人は信じられる、自分のことをわかってくれていると思えたのだと思います。
吻合の練習にもとことん付き合ってくれ、「ベリーグッドです」と言ってくれた三瓶。
ミヤビの笑顔もとても素敵で、その日だけで関係性が深まったとは思えない反応でした。
「心が覚えている」と三瓶が言ったように、ミヤビの心も覚えていたのかもしれません。
執刀医として手術を終わらせたミヤビの前にはたくさんの仲間がいて、とてもあったかい場面でした。
胸に「刺さった」シーン
今回は三瓶だけでなく丘陵セントラルの仲間とのシーンが多かったですね。
その中から選出します。
まず一つ目は、看護師・森ちゃんがミヤビの家で「私のことは覚えているでしょ」とミヤビに言ったシーン。
ミヤビが不安になる感じと、それを全力で安心させようとするやりとりに胸を打たれました。
いやー、二人の間合いも何というか絶妙で。
ミヤビが前日にそうしてほしいって森ちゃんに頼んだんですよね。
手術当日はそれ以外の記憶に惑わされないように、目の前にあることだけを信じる。
本人からすれば不安でたまらないと思うのですが、森ちゃんとの絆が安心させてくれました。
感情がこもっていてすごく良いシーンでした。
二つ目は、津幡師長が「自分だけで完璧である必要はないんです」とミヤビに言ったシーン。
これも良かったです。
良いシーン連発の第5話です。(笑)
津幡師長にそう思わせた張本人がミヤビで、その記憶はないかもしれないけれど、みんなの心には刻まれているんですよね。
手羽先を焼きながら明るい雰囲気で和ませてくれる感じも、津幡師長が不安になっているときはミヤビが外に連れ出していましたしね。
人と人とのつながりの温かさを感じるシーンでした。
あと、ミヤビの「忘れたくないなぁ」も良かった。
手術の場面をノートに書き留めて、心から出た一言。
そうだよね!そうだよね!なんでミヤビの記憶はなくなっちゃうの!?と興奮してしまいました。
まとめ
丘陵セントラルでのチームワークが高まる中、大迫教授・綾野は不穏な雰囲気。
そして、何やらミヤビは薬を服用。
西島同窓会長が予告で登場する(三瓶に迫っている?)など、まだまだ目が離せませんね。
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