皆さん、こんにちは。
筆者のキョン(@kyon2021f)です。
今回は花ちゃんの主演ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」第1話についてレビューしたいと思います。
「アンメット-ある脳外科医の日記-」はモーニングに連載中の子鹿ゆずるさん原作の漫画です。
今回、漫画を実写化するにあたり主人公を川内ミヤビに変更し、そのミヤビを演じるのが花ちゃん。
ドラマが放送されるにあたり、筆者も漫画をチェックしました。
元脳外科医の子鹿先生ならではの視点、リアリティ、患者との向き合いなど学びも多い本作。
連ドラにほとんど出ない若葉竜也さん(花ちゃんとの共演は4作目)が三瓶友治役ということでそこも注目ですね。
作品情報
【放送日時】
2024年4月~6月
【原作】
原作:子鹿ゆずる、漫画:大槻閑人『アンメット-ある脳外科医の日記-』
【脚本】
篠﨑絵里子
【出演者】
杉咲花、若葉竜也、岡山天音、生田絵梨花 他
【第1話あらすじ】
1年半前、不慮の事故で脳を損傷した脳外科医の川内ミヤビは、過去2年間の記憶をすべて失い、新しい記憶も1日限り、寝て起きたら前日の記憶がなくなってしまう記憶障害がある。毎朝5時に起きて机の上の日記を読み、失った記憶を覚え直すことから1日が始まる。現在は、関東医科大学病院脳神経外科の教授・大迫紘一(井浦新)の治療を受けながら、記憶をなくす前の研修先だった丘陵セントラル病院に勤務しているが、医療行為は一切行わず、看護助手として働いている。
そんなある日、アメリカ帰りの脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)が新たに着任し、ミヤビが院内を案内していると、急患が運び込まれてくる。患者は俳優の赤嶺レナ(中村映里子)で、検査の結果、脳梗塞と判明。夫でマネージャーの江本博嗣(風間俊介)の同意を得て、すぐさま治療が行われることになり、三瓶はミヤビにも手伝うよう指示するが、看護師長の津幡玲子(吉瀬美智子)がそれを制止。三瓶は、治療後、救急部長の星前宏太(千葉雄大)から、ミヤビが記憶障害であることを聞かされる。
治療を受けたレナは目を覚ましたものの、言葉を出すことがほとんどできず、後遺症による失語症と診断される。俳優として絶望的な状況を目の当たりにしながら、何もできない自分にミヤビは葛藤する。そんなミヤビに、三瓶は記憶障害のことを知った上で、「人手が足りないんだから、できることはやってもらわなきゃ困る」と言い放ち、ミヤビにも医師として診察や診断をさせるよう、院長の藤堂利幸(安井順平)に直談判して…。
引用:「アンメット ある脳外科医の日記」HP
川内ミヤビ
設定がね、すごいですよね。
朝起きたら昨日の記憶がないなんて想像もできないですし、そんなことが起こりえるのかと。
でも、ミヤビにはまったく暗さがなく笑顔で挨拶してくれる。
なんかこの部分がすごく花ちゃんとリンクしていて良いなと感じました。
不安な気持ち、緊張する気持ち、憂鬱な気持ち・・・そういったものがあってもそこには笑顔があって、相手のことを思いやってくれる花ちゃんの姿とかぶります。
毎朝目覚まし時計を止めて、日記を読むところから一日がはじまります。
「私には今日しかない」という文字。
この「日記」が本作にとって非常に重要なファクターですが、花ちゃんの直筆だそう。
しかも元々は代筆で作られる予定だったところを花ちゃんの申し出で直筆に変更したと。
何度も読み返されたであろう紙の質感、リアリティのある文字、生きた証とも言えるページの積み重ね。
原作を読んでいた身としては、ここがしっかり再現されていて嬉しかったです。
ビールをぷしゅっとしたり、おいしそうに焼肉丼を食べたりとドラマならではの演出も。
川内ミヤビという人物がリアルな輪郭を帯びてこちらに伝わってきました。
三瓶友治
ぶっきらぼうだけど、人間味がありますよね。
忙しいから病院に寝泊まりしていたり、デスクで歯を磨いていたり。
あと、魚を見る目があるのと、確かな知識と技術。
ドラマでの登場の仕方は、結構謎が多い人物に感じました。
そして、ミヤビに前を向かせる人物。
ミヤビは医者に復帰するきっかけを作った三瓶に「感謝している」と言っていましたが、それができたのは三瓶ならでは。
でも何となくミヤビのことを知っている?感じもあって、今後に繋がっていく感じも出ていましたね。
冒頭の変なグミを食べているシーンは笑いました。
咀嚼することで幸せのホルモンが出て・・・変な人だ。(笑)
失語症
「失語症」自体は聞いたことがありましたが、具体的にどういった症状なのかは知りませんでした。
症状の重さにもよるのでしょうが、レナさんが聞こえていたのはまさに宇宙語。
相手が何かを言っていることはわかるが、内容はまったく理解できないというものでした。
そして、そこからくる苦悩。
リハビリを進めるうちに、頭ではわかっているのに発語できない、伝えられない苦しみ。
何不自由なく、相手に物事を伝えられるという、自分にとっては当たり前になっていることが幸せなことなのだと、表現できるということが幸せなことだと感じました。
レナさんは女優という表現を伴う仕事だっただけに苦しみも大きかった。
脳の疾患には後遺症がつきもの、ということで周囲のサポートの大事さも感じましたね。
原作漫画のなかでもそこは大きなテーマになっており、病気を受け入れどう進んでいくか、そしてどう支えていくか、双方の思いがそこにはあります。
胸に「刺さった」シーン
アンメットの放送を通じて毎回「刺さった」シーンをあげていきたいと思います。
まず1つ目は、「強い感情は忘れません」と三瓶がミヤビに言ったシーン。
第1話のなかでは2回同じセリフが出てきますが、そのうち最初のシーン。
三瓶が淡々とはしているものの、ミヤビの目を見てしっかり伝える姿にただならぬ「何か」を感じました。
「忘れてしまう」と気にするミヤビに対して、心からのメッセージだったと思います。
普段はぶっきらぼうで言葉も少ない三瓶が、このシーンではメッセージを強めに訴えていてぐっときました。
2つ目は、「障がいのある人は人生を諦めてただ生きていればいいと思っているんですか」と三瓶がミヤビに言ったシーン。
いやー、泣けましたね。
花ちゃんの涙が美しいことは置いておいて・・・。
そこには障がいがあるミヤビ自身の葛藤があり、そのミヤビを思いやるからこそ言える三瓶の言葉があり。
誰もが正しく、誰もが患者さんを救いたいと心から願っている。
その思いの強さに二人の中で相違がないことが、画面を通じて伝わってきただけにかなりぐっときました。
第1話はどうしてもプロローグの部分が多くなるので、ミヤビと三瓶のやりとりをあげさせてもらいました。
次点としては、大迫教授の「君が医者に復帰してもいいと思っていたんだよ」のシーンですね。
今後、大迫教授ともどういったやりとりが展開されるのか楽しみです。
まとめ
三瓶がアメリカから帰国し、ミヤビが医者に復帰するなど物語は目まぐるしく前進しました。
最後には星前が三瓶に「お前、川内先生の何なの?」という衝撃的な言葉と、二人が映る写真。
次回にも期待ですね。
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